桜の季節は旅立ちと別れの季節。
下の息子が就職、家を出ていった。
手間のかかる子供ではあったが、いざ家に居なくなると寂しいものだ。
振り返ってみると、自分も大学進学で家を後にした。きっとあの時、両親、特に母親は同じ様に寂しかったのではないだろうか、とふと思った。
人間はその立場になってみないと、その人の気持ちは分からないものだ。否、もしかすると僕自身の感性が鈍いだけなのかも知れないが。
ただ、これだけは言える。人間はどうもがいたって、一人で生まれてきて、一人で死んでいく。だからといってそれは決して悲しいことでもなんでもない。
息子よ、これから逞しく生きよ。これからはいつも静かに遠くで応援しています。